ホントは教えたくない資産運用のカラクリ3 錬金術入門編


ホントは教えたくない資産運用のカラクリ (3) 「錬金術入門」篇

現在のカネを売って、将来その価値をふやすことが期待できる資産を買う

という資産運用は、

他の条件が同じであれば、違う点を比べてみて好ましいほうを選ぶ

という裁定取引とほぼ同じである、というおはなし。よーするに安く買って高く売るということ。ポイントはシンプルでわかりやすいんだけど、この本に書かれていることを消化して使うことは今の自分にとって難しい。だって、最終的には「割安」かどうか、「割高」かどうかを判断できるだけの情報と知恵がなければ裁定取引なんてできないから。

第5章「信用創造錬金術」は目新しい。信用収縮と信用膨張について。大昔に経済学の講義で聞いたような気もする銀行の信用創造。これを理解することで、アメリカの金利上昇が何を意味するのか理解できる。アメリカは住宅価格の上昇によって信用を膨張させてきた。信用が膨張すれば量が増えた分だけお金の価値が下がるのでインフレになる。そこで政府は金利を上げることで信用の収縮を図っていると。