「成長株」の真実

http://www.rakuten-sec.co.jp/ITS/investment/yamazaki/in05_report_yamazaki_20070202.html

では、実際には、成長株だと思っても、値下がりしないうちに適当なところで利喰ったり、チャンスを見てまた買い増しをすれば良いのか、というと、これも少々違う。結局、いつが売り・買いの丁度良いタイミングなのか、ということは、分からないことがほとんどなのだから、成長株の成果を確保するためには、じっと持っているしかない。上手く行かないことが(しばしば)ある、一銘柄としてはリスクが大きい、ということを考えると、こうした成長株を長期間抱えておくためには、分散投資で一銘柄当たりのリスクを下げておくことができると良い、ということになり、教科書的な運用常識に収斂する(「教科書的」、とはいっても、ここでは、インデックス運用を勧めているわけではありません)。

成長するだろうと思って投資しても、実際に成長するかどうかはわからない。成長するかしないかを判断することは難しい。しかし、個別の会社についての予測はムリとしても、国や地球単位での大きな流れは把握できるのではないかと思う。例えば、これからは環境事業が重要になるとか、BRICs は先進国を上回る成長をするとか。そういうすごく大きな流れは、これからも変わる確率が小さい。もし変わるとすれば、それは大きな市場環境の変化が起こることを意味していて、個別株の成長予測なんか吹っ飛ぶだろう。

すなわち、個別株の未来を予測するのではなく、世界の未来を予測すればよい。その大きな流れの中で、数年から十数年の単位で投資をする。

…話が大きくなりすぎた気もするけど、最近はこんなことを考えている。サイクル、景気循環にも興味がある。数年単位でのインデックスのショート・ロングおよび有望事業バスケットへの投資(ただし事業全体が割高でないことが条件)。いやー、資産運用を始めたころからずっとスタンスが変わり続けていて面白い。

http://www.rakuten-sec.co.jp/ITS/investment/tanaka/in05_report_tanaka_20070202.html

こんなグラフを監視したい。どっかに置いてないかなー。