読んだ本

隣の家の少女
救われない話。一気に読んでその日は何もやる気が起きなかった。でも、次の日ちょっとだけ自分のテンションが高いことに気がつく。日常のありがたみを感じたのかなぁ。

経済学的思考のセンス―お金がない人を助けるには
勤続年数によって賃金が決まるという年功賃金の意味について書いている部分が面白かった。

人的資本理論 勤続年数とともに技能があがって行くため、それに応じて賃金も上がっていく
インセンティブ理論 若いときは生産性以下、年をとると生産性以上の賃金制度の下で、労働者がまじめに働かなかった場合に解雇するという仕組みにして、労働者の規律を高める
敵職探しの理論 労働者が企業の中で適職を見つけて行くために勤続年数とともに労働者の生産性が高まって行くことを反映して、賃金も高まる
生計費理論 生活費が年とともに上がっていくので、それに応じて賃金を払う

どの理論にも反論すべき点はある。けど、成果主義もどう評価するかが問題になっている。最終的には、仕事内容や本人の希望によって年功・成果・年功+成果を使い分けるのがいいような気がする。